発想やアイデアというものを受け止めるツールである
Scapple(スクラップル、Win/Mac)の使い方とメリットを紹介します。
Scappleの最大のメリットは、あなたの頭に浮かんだ発想やアイデアを
早いレスポンスで入力できるところです。
地味な印象のメリットですが、実際に操作をしてみると、
レスポンスの良さを体感できます。
使えるツールを探している人
scappleの使い方がよくわからない人
アイデアや発想を書き留めて、仕事などに活かしたい人や
ブログなどで重要であるキーワードを管理活用したい人に
最適なツールがScappleです。
- Scappleを検討している人
- マインドマップ系などのツールを探している人
- Scappleを持っているけど使い方がよくわからない人
上記のような人たちに参考になる記事になっています。
実際にScappleを使っている自分が画像を使って解説します。
目次(クリックするとジャンプできます)
Scappleの使い方 設定
Scappleを使い始める前に、最初に2つの設定をしておくことをおすすめします。
- Returnキーでの規編集、編集終了の設定
- Border(線)の設定
Returnキーでの新規編集、編集終了の設定
Scappleの最大のメリットである
レスポンスの速さを引き出すための設定をします。
- Scappleのアイコンをクリックして起ち上げる
- Scappleの「Preferences…」をクリックする
- Generalの「Return ends editing」と「Return creates new notes」にチェックを入れる
1. Scappleのアイコンをクリックして起ち上げる
Scappleのアイコンをクリックすると、
下記のような画面が起ちあがります。
画面上に英文が表示されます。
Double-click anywhere to create a note.
Drag notes onto one another to make connections.
翻訳すると、
「どこかをダブルクリックしてメモを作成します。
ノートを互いにクリックして接続します。」
という訳です。
2. Scappleの「Preferences…」をクリックする
画面左上の「Scapple」をクリックして、
さらに「Preferences」をクリックします。
「Preferences」とは環境設定という意味です。
Generalの「Return ends editing」と「Return creates new notes」にチェックを入れる
「Preferences」の「General」に表示されている、
「Return ends editing」と
「Return creates new notes」にチェックを入れます。
「Return ends editing」は、
「リターンは編集を終了します」という訳で、
「Return creates new notes」は、
「Returnは新しいメモを作成します」という訳になります。
Returnキー(Enterキー)で、
新しいメモの作成、終了ができるようになったということです。
Border(線)の設定
メモに枠(線)の有無の選択をします。
さきほどの「Preferences」画面で、
今度は「New Notes」を選びます。
「Boder」の項目が初期設定では、
「No Border」となっているので、
テキストの周りの枠(線)が表示されませんので、
こちらで枠(線)を選択します。
これで設定は完了です。
Scappleの使い方 基本操作
Scappleの基本的な操作を説明します。
この基本操作を読めば、おおよそ使えるようになります。
Noteを貼り付ける
Scappleではテキスト入力したものをNote(ノート)と呼びます。
Scappleを起ち上げます。
マウスでダブルクリックするか、
キーボードのReturnキー(Enterキー)を押すと、
すぐにテキスト入力画面になります。
即、入力画面になります。
あとはテキストを入力して、
Returnキーを押すだけで一つのNoteができあがります。
Scappleの最大のメリットというのが、
この入力レスポンスの速さです。
「Returnキー」→「テキスト入力」→「Returnキー」→「テキスト入力」
この繰り返しでNoteがバンバン作れます。
このレスポンスは、思考やアイデアというものを、
即座に入力できるというものです。
思考やアイデアの妨げになりません。
とても実用的なものです。
Noteを移動する
各Noteは好きなところに移動できます。
Note上にマウスカーソルをおいて、
ドラッグ・アンド・ドロップで移動できます。
Note同士を線で結ぶ
線を結びたい2つのNoteを
ドラッグ・アンド・ドロップで重ねるだけで
線で結ぶことができます。
線を消したい場合は、線がつながっているNote同士を
ドラッグ・アンド・ドロップすると、
線が削除されます。
Note同士を矢印で結ぶ
Macを使っている人はOptionキー、
Windowsを使っている人はAltキーを押しながら、
さきほどの線を結ぶのと同じ要領で、
Noteをドラッグ・アンド・ドロップします。
「竈門炭治郎」から「冨岡義勇」に向けて矢印が引かれていますが、
「竈門炭治郎」のNoteの上にマウスカーソルをおいて、
ドラッグ・アンド・ドロップで「冨岡義勇」に重ねた場合は、
このような矢印方向になります。
逆の向きの矢印を引きたい場合は、
「冨岡義勇」のNoteから「竈門炭治郎」に向けて、
Noteを重ねましょう。
Note同士を両矢印で結ぶ
Macを使っている人は、
Command+Shiftキー、
Windowsの人は、Ctrl+Shiftキーを押しながら、
Note同士をドラッグ・アンド・ドロップで重ねます。
複数のNoteを一つグループにまとめる
いくつかあるNoteをグループ化する方法を紹介します。
グループ化の方法を使えるようになると、
複数あるNoteの整理が格段に上がり、
頭の中が整理されます。
グループの作り方 ①複数のNoteを選択する
まずグループ化したいNoteを選択します。
複数のNoteを選択する方法は、
Scapple画面上の何もないところをクリックしている状態で、
選択したいNoteにマウスカーソルをずらしていくと、
青い枠(線)になり、選択されます。
上図は、「竈門炭治郎」と「竈門炭治郎」を選択した状態です。
グループの作り方 ②選択されているNote上にマウスカーソルをおいた状態で右クリックする
選択された複数のNote上で、右クリックすると、
「New」という項目が出てくるので、マウスをあわせると、
「Background Shape Around Selection」と表示されます。
そして、「Background Shape Around Selection」をクリックします。
「竈門炭治郎」と「竈門禰豆子」がグループ化されます。
グループ化されたグループ枠組みは、
線の太さやグループ内の色など、
装飾をすることが可能です。
Show Inspectorを利用する
Scappleは、あらかじめ装飾系の設定を画面右端に
置くことができます。
「View」の「Show Inspector」をクリックします。
ScappleのNote作成画面の右端に、
テキストやBorder(線)をメインとした装飾系の設定画面が
表示されるようになります。
Show Inspectorで右端に設定画面を配置することで、
表現力の高い個性的なNoteに仕上がります。
このNote Styleの項目では、
Noteの色付けはもちろん、
グループの色付けもできます。
画像を貼り付ける
画像はScappleにドラッグ・アンド・ドロップするだけで
簡単に貼り付けることができます。
このように画像が表示されます。
貼り付けた画像とNoteを線で結ぶことも可能です。
保存はPDF、PNGファイルでも保存が可能
保存は通常「File」→「Save]で保存した場合、
Scappleの独自のファイル形式である(.scapファイル)で保存されます。
他にも「File」→「Export」という項目を選択して、
PDFファイルやPNGファイルとしても保存できます。
Scappleの使い方 活用
Scappleはマインドマップのような使い方もできます。
しかし、マインドマップとは少し違う使い方をするのが、
本来のScappleの使い方です。
ちなみにマインドマップは一つのテーマに親子関係を作って、
枝葉が分かれるように階層構造にしていきます。
ですから、一つのテーマから関連付けてキーワードを出していくイメージです。
それに比べてScappleは、
マインドマップのように「一つのテーマから」ではなく、
複数あるキーワードをあとから関連付けていくイメージですので、
マインドマップとは逆の発想のイメージとなります。
Scappleの場合は、まずは頭に思いついたキーワードを書き出します。
そしてあとから関連付けていくイメージです。
Scappleとマインドマップとでは、
結果として違う発想が生まれる可能性があります。
キーワードや単語といったものから、
アイデアや発想を得たい場合、
Scappleとマインドマップを使う用途としては、
- 複数ある発想のキーワードから、アイデアを得たい場合はScapple
- 一つの単語から関連性のある発想を得たい場合はマインドマップ
このような違いがあります。
用途によってツールを変えていくのがベストです。
Scappleのデメリット
Scappleのデメリットは2点あります。
- 有料ツールである
- 英語表記
有料ツールである
Scappleは
有料ツール(公式サイト標準ライセンス:¥2,100、App Store:¥2,200)です。
無料の類似ツールなどもありますが、
あなたの発想やアイデアを受け止めるツールとして、
長く使用できることを考えると、
決して高い金額ではありません。
他の無料ツールなども使用してみて、
検討するのが良いでしょう。
英語表記
Scappleはすべて英語表記です。
「日本語ではないので、少し戸惑うかも・・・」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、設定項目も多くなく「Show Inspector」など、
装飾も視覚的に理解しやすいようになっています。
英語がわからない自分でも使えます。
英語がわからなくても、機能を試していくと理解できますよ。
Scappleの導入方法
ScappleはMac、Windowsのどちらにも対応していますが、
公式サイトでMac、Windowsともに購入できます。
無料トライアルで、まずは使用することも可能です。
「今買う」をクリックすると、マックOSとウィンドウズ製品の
購入画面へ進みます。
Macの場合、App Storeでも購入が可能です。
Scappleの使い方を紹介 まとめ
頭に浮かんだアイデアや発想というものを、
素早く入力でき、そして活かしていけるのがScappleです。
今回は基本的な操作をメインとした紹介が主でしたが、
まだまだ機能をたくさん備えています。
Scappleの最大のメリットは、
キーワード入力のレスポンスの速さですが、
このような機能を活かせるは、あなた次第です。
あなたの目的に向けてScappleを使いこなしていきましょう。
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