あなたの会社は大丈夫?実際に会社倒産を経験した自分が一連を告白!

自分が30代前半のときに、勤めていたが会社が倒産しました。

会社を解雇されたり、会社が倒産したりと忙しい人生でしたが(笑)、

今となっては貴重な体験をしたかな、とも思っています。

昨今では、銀行が潰れる時代ですし、終身雇用の崩壊や街を歩いていても、

店舗の入れ替えなどが頻繁です。

倒産する理由は様々だと思いますが、労働を提供している身としては、

いつ自分にも降りかかるかわかりません。

自分も会社の倒産という煽りを受けて、退職後、無職という時期を過ごしましが、

そのあたりの自分の体験談を少し紹介させていただきたいと思います。

取引先からの電話で、おかしい?と思う

会社が倒産し、実質自分が、その会社を退職した形となったのは、

9月でした。

実際に、会社が傾いていると知ったのは、6〜7月頃だったと記憶しています。

おおよそ、自分が会社を退職する2〜3ヶ月前ですね。

会社自体の業績が悪いとも聞いていませんし、なにかトラブルを抱えているとの

情報もありません。

なんと、会社が傾きかけていると知ったのは取引先からでした。

取引先の方

どうしたんですか?
え、どういうことでしょうか?

ロク

最初はこんなやり取りでした。

話し聞くうちに、会社が不渡りを出してしまっているという話しとなります。

当時は、社内から、そのような情報もありませんし、会社が傾きかけているといった情報も一切ありません。

いったいどういうことなのか?

さっぱり状況がつかめません。

最初は、こんな状況から、倒産までの道のりのスタートでした。

仕入れた商品が引き取られていく

私の当時勤めていた会社は、OA機器の総合商社であり、100年の歴史のある会社でした。

取引メーカーも数多くあり、OAという分野では、ほとんどの商品を扱うことができました。

ですから、メーカーから仕入れた商品は、お客様のところに納品されるまで社内で

保管する形となりますが、その仕入れた商品が配送業者によって、

引き取られていきます。

この時も、まだ社内情報が乏しいため

「おかしい、なにか知らないところで事が動いている」

「原因はなんだろう?」

と思っていたことを記憶しています。

状況を知らないのは社内の人間だけだったのだろう。外部の人間は、損害を受けないように対策に出ます。当たり前ですね。

ロク

組合が動く

会社は、日本各地に点在していて、支店、営業所を含めて総勢で100名ほどの会社です。

おかしなことに、ほとんどの会社の人間が、この会社の状況を知りません。

もっと会社の上のほうの事情だったということです。

会社を立て直したい、状況を知りたいなどの理由から組合が

団体交渉に向けてことを進めます。

組合の上部団体にも加盟しました。

当時、自分は組合の役員をしていたので、役員の集まりにも出席して、

その内容を自分の所属部署の人間に情報提供していました。

休日の招集などもありましたが、当時自分は会社の状況もわからず、

先が何も見えないものに対して、行動しているようで、少し嫌気がさしている反面、

この、今まで体験したことのない状況に、少し興味を抱いていた記憶もあります。

会社の人間は転職活動をしているのに、自分は組合の活動をしなくてはならないので、少し嫌な気分でしたね。まぁしょうがなかったんだけど。

ロク

いよいよ団体交渉

経営者側を相手にして、上部団体の人も含めて、団体交渉に入りました。

当時は、現在のように映像を記録したり、共有するといったことが、

まだ頻繁でなかった時代でしたので、そのときの映像は、その時の会社の

人間の誰かが保管はしていると思いますが、個人的にも貴重な体験だったので、

記録や保管はしておければ良かったと、今思っています。

 

「これが団体交渉なんだぁ」

という感じでしたね。

上部団体の人はすごい迫力で、会社の経営者側に交渉していました。

やはり本職といったところでしょうか。

当時の上部団体の方々は、本当によくしてくれましたね。

会社の倒産ということですので、事情は深刻なのは当たり前ですが、

本当に親身になって活動してもらえましたね。

しかし、団体交渉の目的である経営者側からの状況説明や倒産理由などの

話しは全くなく、結果は得られませんでした。

団体交渉はすごい迫力!しかし経営者側から前向きな回答は得られなかった・・・

ロク

時がたち2回めの不渡り、事実上倒産

2回目の不渡りを出し、事実上倒産という形となります。

本当に倒産という状況になりました。

会社再建という思いから、社内が社内整理という状況になります。

社内整理から、転職活動など、人によって様々な動きです。

倒産による貴重な体験

倒産により会社が支払いが滞ると、債権回収の人間が動きますが、

このような倒産というドタバタにまぎれて、社内の資産を持っていかれる場合が

多いようです。会社の本社に交代で泊まり込み、8人ほどで見張り番をしました。

本社はビルの1フロアで、他の階には、他の会社がテナントで入っているため、

人の往来もあるので、夜間は本社フロアの鍵をマメに締めていましたね。

まぁ見張り番といっても、みんなでトランプしたり、時間つぶしをしていましたけどね。

そして夜が明けて、自分が所属する営業所に出社するという感じでしたね。

本当に貴重な体験です。

先輩の「事実を受け止める」という言葉

約10年間、若い頃から勤めた会社でした。

仕事にやりがいもあり、会社の休暇制度や待遇にも満足していた会社でした。

当時は営業の仕事をしていましたが、営業として、お客様に自分を知ってもらう、

信頼してもらうということは、営業をする人間にとっての醍醐味です。

会社自体も安定したお客様を多く持っていたので、会社がこのように

傾くなどとは夢にも思っていませんでした。

しかし、このように会社の業績だけでなく、会社というものは無くなってしまうものなのですね。

会社が倒産した当初は、少し信じられない状況でしたが、会社の倒産に対しての、先輩の一言が、

「これは事実、仕方ない。先を見よう」

という言葉です。

事実を直視して、先を見て進んでいこうという言葉です。

その時は、「みんなリアルに考えているんだな」と、少し現実離れした自分がいたのかもしれません。

会社の倒産した人たちは、様々な道をいく

OAの会社でしたので、取引先や同業者などの就職先へ就く人が

多くいましたね。

やはり同じ業界はノウハウがあるから強いですし、お客様をたくさん抱えている営業マンは、

そのままお客様を持っていくことができるので、移籍先の会社に利益をもたらす可能性があります。

自分自身もOAの業界の転職活動も多少しましたが、OAの業界はブラックも多く

なかなか難しいものがありました。

しかし、10年培った営業経験は活かしたいと考えていたので、多方面の業種の営業職で

転職活動をしていましたね。

まとめ
自分は倒産というものを実際に経験しましたが、実際に経験をして体験して良かったと思っています。倒産することによって、今までの生活から違った生活となりますが、それもまた人生です。もし、その時の会社の倒産がなければ、今の自分は存在しないかもしれません。ですから、そのときの状況はピンチでしたが、“転機だったのだ”と思っています。会社の倒産というものは、めったに経験できるものではありませんが、この世の中、いつどのようになるかわかりません。自分が会社の倒産で退職したのも、倒産するという事実から2〜3ヶ月前の話しです。ですから、準備はしておいて損はないのかもしれません。終身雇用の崩壊が叫ばれている昨今、収入の柱を増やしておくのもいいかもしれませんし、実際収入を得ていくには、時間もかかるものです。流れ行く時代に対応していく上でも、思考して、少しづつでも行動を積み上げていくのも、先々を見据えた選択かもしれませんね。

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